ハセガワ仏壇さんの紫檀色（チェリーレッド＝桜色）のダルマ型のお仏壇です。ダルマ型というのは屋根（天板・台輪）が乗っているスタイルではなく、全体がひとつの角丸四角形の中に納まっているいるようなデザインのものです。伝統的な外観のお仏壇ですが、屋根の角が丸く曲がってなめらかに側面につながり、神社仏閣を思わせるような前後左右に貼りだした屋根（台輪）ではないため、外観に威圧感がなくコロンとした愛嬌のあるフォルムが特徴です（そうでない商品でも「ダルマ型」と記載されているときもあります）。このサイトではあまりご紹介しないタイプのお仏壇なのですが、先日「お仏壇の「桜色」とは、どんな色？」というブログを書いて「桜色」について考察したばかりだったので、一例として取り上げてみました。桜色は、イメージ的には紫檀色と書かれているものと同じ色調で、色合いも名前の由来も、たぶんアメリカンチェリーに関連しているのではないかと思います。チェリーってさくらんぼだけでなく、桜の木という意味もありますからね。このタイプのお仏壇は主芯材にMDFを使わず、「天然木・合板」と記載されていることが多いのですが、この商品に外観がよく似たダルマ型のお仏壇（宗派用仏具付ミニ仏壇「18号日本桜：桜色」仏具セット：西本願寺用高級（軸3幅）【国産品】）を扱っている他のお店に伺ってみたところ、天然木はアガチス、合板はシナベニヤをつかっているというメーカー回答を教えていただきました。どちらも初めて耳にする木材・資材でしたが、天然木と書かれてあって、木材の名前が明記されていないときは、一般的にはあまり知られていない外材や合板をつかっていると思ったほうがよいのかもしれません。ちなみに今回ご紹介したお仏壇「仏壇 天然木 コスモス20号 桜色 」を販売されているハセガワ仏壇さん（愛知県豊川市）は、お仏壇のはせがわ さん（東京都文京区・福岡市博多区）とは異なる会社です。紛らわしいけど、お間違えのないようにね。