天然杢とは?天然木と天然杢の違い、天然杢という表現

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天然杢とは?天然木と天然杢の違い、天然杢という表現


お仏壇を紹介し始めて、その道を極めた専門家ではない私が、真っ先に謎に感じて疑問に思ったのが、天然杢という表現でした。そもそも、日常生活で杢という字を使う機会が全くありません。調べてみると「杢」とは木目のことだそうですが、天然木と書かずに、わざわざ「杢」の字を使う意味がよくわかりませんでした。

 

けれど、もう1年以上も様々な商品をご紹介してきて、なんとなくわかったことがあります。それは「杢」の字が使われる場合は、芯材に貼られた木の薄板を指しているのだと思われること。いまや、お仏壇の芯材は普及品から高級品にいたるまで、ほとんどがMDF(中質繊維版)と呼ばれる合成板が使われているわけですが、それを何でくるむか?つまり、表面材に何を使っているかを表すときに、「天然木の薄板(または厚板)を使っていますよ」という意味で、天然杢の字が当てられるのだと思います。

 

紹介する側の身になってみるとこの気持ちはよくわかります。MDF+薄板貼り(または厚板貼り)なので、誤解を避けるためにも、無垢材の一枚板を連想される天然木とは書けません。ですが、木に似せた着色塗装や木目をプリントした合成紙を張っている商品とは異なり、本物の木の薄いスライスをつかっているので、そこは着色やプリント化粧合板とは明らかに区別したいところです。そこで出てきた都合のよい言葉が「天然杢」なのだと思います。要するに、材質全般を差しているのではなく、表面材(木目部分の材質)についてだけ説明していると考えたら妥当なのかな?と思います。

 

薄板貼りという言葉はお仏壇の商品説明で頻繁に目にしますが、薄板(別名:突板(つきいた))は本当にとても薄いんですよね。以下は、有限会社板商会さんのサイトから転載させていただいた写真です。スライスの厚さは0.23ミリ~0.6ミリだそうです(木の種類によってベストな厚さがあるとのこと)。

 

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以前、自分でもいろいろ調べてみて、初めて「突板(薄板)」の存在を知った時には、あまりの薄さに愕然としてしまい、それを合成木材に貼った商品を、「天然杢」という紛らわしい表現で説明することに疑問を感じたのですが、残念ながら今はこの方法が主流中の主流であるため、むしろ、わざわざ説明する必要もないぐらい当たり前すぎて、その表現に何の疑問も感じていない方も多いのかもしれません。

 

それにしても、お仏壇の材質表示って本当に統一されていないですよね。上記と全く同じものでも、「薄板貼り」「突板」「天然杢」など多様な言葉で説明されていて、個人的にはご紹介時に統一したいのですが、お店がそのように使っている言葉をこちらで勝手に変えるのはどうか?という思いもありますし、何より、私はこの道のプロではないので、勝手に統一して間違っていたら、そちらのほうが訪問者に失礼だという気持ちが強く、結局のところ、ショップサイトに書いてあるまま、そのままここでも記載している私です。

 

 

 

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