欅ケヤキの茶箪笥(タンス)の表面のヒビで思うこと

スポンサーリンク

 

我が家のケヤキの茶箪笥には一部の扉の表面にヒビが入っています。

w640_DSC00386

 

少し大きくするとこんな感じです。

w640_DSC00387

 

私の家は、私の実家で実母と同居の、
(いわゆる)マスオさん一家ですが、
この茶箪笥は父が亡くなってから買ったので、
もう30年ぐらいになるでしょうか。

 

ヒビが目立ち始めた時期は、あまり記憶にありませんが、
ここ5年ぐらいの間だと思います。

 

子や孫の代まで、と思ってお仏壇を買う方は、
マンション住まいが多い都会では少なくなってきていると思います。
私がご紹介しているお仏壇のレビューを拝見していても、
サイズやデザインを購入の決め手になさっているお客様がほとんどですし、
低評価のポイントを付けていらっしゃる方は、
ご自宅に届いた新品の状態での傷や塗装ムラ、塗装ハゲ、扉の建てつけなど、
目視や使ってみてすぐにわかる難点がメーンです。

 

ですが、到着時は問題なくても、長い時間が経ったときに、
(お仏壇を含めた)木を使った家具にはどんな劣化が生じるのだろう?
そういったことを知りたいと思っていたら、灯台下暗しとはこのことで、
自分の家に、まさにその実例がありました。

 

写真の茶箪笥は母が昭和の終わりごろに地域の有名家具店で買ったもので、
20数万円のところを10数万円で売っていたので「購入を決めた」(母談)そうです。
「だけどやっぱり安物だった」と母は言っていますが、
確かにこういうところで差が出るのかもしれませんね。
でも、このヒビは(たぶん)買ってから20年も以上経ってからのものなので、
個人的には、「いいんじゃないか?」という気も少ししています。

 

お仏壇を紹介するサイトを運営するまでは、
私は木製の家具のつくりや材質に全く興味がなく、
実際に何かを見ても、なんとなく「木で出来ているんだな」
ぐらいの認識しかありませんでした。
ケヤキと言われれば、「ケヤキであろう」ぐらいの印象しかありませんでした。

 

でも、いま、よく見てみると、つくりが色々わかって面白いですね。

 

その道のプロではない私でも、
表面にヒビが入った片開きの扉を上から見てみると、
少なくても三層になっていることがわかります。

DSC00397

 

そして表面材はケヤキの薄板貼り、または突板と呼ばれるものなのかな?
たぶん、本体(芯材)側の乾燥がほんの少し足りなくて、
貼り合わせてから20数年も(たぶん30年近く)経った時に、
収縮率に差が出て表面材がよじれてヒビ割れになってしまったのかもしれませんね。

 

何分、素人考えなので正確ではないかもしれませんが、
もしそれが本当だとすると、「手がかかっている」「かかっていない」の差は、
こういったところにやがて現れるのかもしれません。
(でも出てきたのが約30年後なのですから、自分としては「よく頑張ったね」という感じです)

 

引戸のほうは上から見るとこんな感じです。
素材を組み合わせてつくられているのがよくわかりますよね。

DSC00404

 

私はかつて貧乏のどん底にいたことがあり、自転車を買うお金もなく、
市が実施している年に数度の廃品回収の集積所の山から、
自分が乗る自転車を調達した経験などが多くあります。

 

なので安くでも買えるお仏壇がありますよ?
そんなに予算がなくても、亡くなったご家族をご供養できますよ?
という情報を、今、お金で困っている人にも教えてあげたいと思い、
(いわゆる)廉価品のお仏壇も積極的に掲載しているのですが、
その際、やはり少し不安になるんですよね。

 

各商品のレビューを拝見していますと、廉価品のお仏壇は、
「納得の上で購入」されているお客様が多いので、多少の安心はありますが、
そこそこの商品であっても、
「似たような商品がネットでは半額」「格式ある仏具店の仏壇はボッっている」
などとは、安易に思わないでほしいのです。

 

本当に良心的な仏具製造メーカーさんは、
もしかしたら、我が家のケヤキの茶箪笥のようにならないように、
目に見えないところで努力と工夫をされて、
その結果がお値段に反映しているかもしれないんですよね。
(もしかしたら、確かにボッっているところもあるのかもしれませんが^^)

 

ご予算に都合のつかない方は、私はそれでいいと思います。
(自分がかつてその立場だったので)

 

ですが、ただ単に「安いものだけを探し求める」ことには違和感があります。

 

だって、すべてがそうなってしまうと、
手間暇をかけて良質なものを製造されている工房やメーカーさんの経営が、
「いいものをつくればつくるほど」立ち行かなくなってしまうじゃないですか。

 

そんなことをいつも思いながら、今日もみなさんにご紹介するお仏壇を探して、
ネットを見て回っている私です。

 

 

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Optionally add an image (JPEG only)